かすみ触媒の処理概念

分子間の結合を切り離し、有機物を炭素(C)・窒素(N)・水素(H)等に分解します。

かすみ触媒の原理(分解炭化反応)

一般に有機物は水素原子(H)・炭素原子(C)・酸素原子(O)・窒素原子(N)の結合によって成り立ち、その分子の骨格は(C)炭素原子の結合による炭素鎖によって構成されています。

この炭素鎖は直鎖状であれ、枝分かれ状であれ、脂環式六員環であれ、炭素原子(C)と炭素原子(C)の結合は全て原子核の電子軌道を共有する事で結合しています(共有結合)。

共有している電子はマイナス、原子核には中性子及び陽子(プラス)を含み、炭素原子(C)に比べて酸素原子(O)や窒素原子(N)は共有している電子を自分の方へ引っ張る性質があります(電子吸引性)。

酸素原子(O)や窒素原子(N)の電子吸引性をより強めてやれば、炭素間で共有している電子密度が下がり(小さくなり)結合が切れます。

これが分解炭化反応であり、効果的に生成するのは粉末状炭素(カーボン粉末)です。